『となりの地衣類』(盛口満著)

青森の友人に薦められて読んだ。ご存じゲッチョ先生の本。

ゲッチョ先生は地衣類の初心者。観察会などを通じて、秋田県立大学名誉教授の山本好和先生に地衣類の見方を教わってきた。その過程も描かれていて楽しい。

地衣類が藻類と菌類の共生関係で成り立っている生物、ということは知っていたが、それよりも菌類である、と考えた方がよいことを初めて教わった。また、藻類を取り込んで地衣類という形態になることを「地衣化」と呼ぶことも初めて知った。以上のことで世界の見え方がかなり変わった。

菌類の2大グループに子嚢菌類と担子菌類があるが、地衣類は圧倒的に子嚢菌類が多いとのこと。子嚢菌類の仲間には冬虫夏草が含まれており、担子菌類の仲間には子実体が立派なキノコ形をしたシイタケ(腐朽菌類)やマツタケ(菌根菌類)が含まれている。

地衣類の成り立ちだけではなく、あるいはそれ以上にショッキングだったのは、地衣類が放射性物質を取り込みやすい性質を有していることと、それを食する生物(トナカイを含む)に放射性物質が蓄積されていること。

福島の事故と生物との関係を考える。そのことが、ゲッチョ先生が地衣類に興味を持ち始めたきっかけであったようだ。大気中での原爆実験、チェリノブイリ~福島の事故がもたらす生物への影響は、雨が降ったら消え去る、というような単純なものではない。

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『コンビニ人間』(村田 沙耶香著)

一昨年の芥川賞受賞作。図書館検索でサーチするも全て貸し出し中で、Amazon古書をポチっ!

村田さんは朝井リョウ、加藤千恵、西加奈子ら作家仲間から「クレイジー沙耶香」と呼ばれているそうだが(wiki)、確かに変わった感性の持ち主という印象。本書の主人公にも、著者の感性が多分に投影されているのだろう、と推察。

吉田篤弘氏の『ブランケット・ブルームの星型乗車券』をちびちび読んでいる間に本書が届いて、一挙に読了。当たり前だが文字ばかりの本。挿絵の方が面積的に多い吉田氏の著書とのギャップが激しい。受賞後にすぐ出版する必要性があったからか、本の作りが全体的に雑な印象。

例えば、主人公が始めてスマイルマート日色町駅前店を見たときの、「真っ白なオフィスビルの1階が透明の水槽のようになっているのを発見した」という描写など、それを連想させるような挿絵があってもいいかな。

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『道然寺さんの双子探偵』(岡崎琢磨著)

今年初めの一冊。
喫茶店タレーランの事件簿でおなじみの岡崎さんの新シリーズ?
シリーズは希望的な観測。続編を期待!
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『日本語ぽこりぽこり』(アーサー・ビナード著)

読了。今年最後の読書になるか。

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2017.12.30 EOS 5D Mark2

『千年万年りんごの子』(田中相著)

全三巻の漫画。物語に引き込まれた。異界からこちら側に戻るのが大変なくらいに…。
絵が上手い。特にりんごの木が気に入った。すごい漫画家さんが出てきたものだ!
千年万年りんごの子
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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