『オオタカ観察記』(氏原巨雄著、文一総合出版)

普段はカモメやシギ・チドリの識別でお世話になっている(著書を利用させてもらっている、の意)氏原氏(お父上の方)のオオタカに関する著書。

観察スケッチがすばらしいのは勿論だが、現在各所でオオタカを観察している身としては、その内容がとても参考になった。特に鳴き声を発するタイミングについてと、同じオオタカでも個体差がある、ということ。また、幼鳥の♀(前年生まれ)でもしっかりと繁殖できることは知らなかったし、驚いた。

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"Ecological Isolation in Bird" by D.Lack

これは楽しい! カナダはケベック州モントリオールの古本屋さんから届けられた小包。切手が沢山張ってある小包は、これまでにもいくつか届いたが、このレベルは初めてだ!!よく見ると桃姫(らしき犬の切手)も混じっている(笑)。
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購入したのは"Ecological Isolation in Bird" (by D.Lack)。生物は同じニッチを占めることはできない(ガウゼの法則)。だから少しずつ利用する環境を変えたり、利用する時間を変えるなどして、お互いに棲み分けるようになる。その結果、とても良く似た生物が生態学的に隔離され(Isolation)、種に分化していく。本書は鳥類に関してそのような事例を集めた本で、彼のデイビッド・ラックが編集した。
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『本の愉しみ、書棚の悩み』(アン・ファディマン著、相原訳)

南極探険家のことに触れた箇所が印象に残る。

「極地探検に失敗したイギリス人探検家のなかでも、もっともロマンチックなのは、アムンゼンに敗れたロバート・ファルコン・スコット大佐だろう。わたしは昔から彼にとくべつな好意を抱いている。スコットに関する本を十数冊もっているのは、ひとつには彼も隊員たちも本好きなタイプだったからだ」(本書から引用)

一方、南極点に最初に到達し、その後、飛行船で北極圏を探検したり、航空機による飛行で活躍したノルウェーの英雄=アムンゼンは、著者には、どちらかというと「実務家」として横に置かれている。そうなんか!!スコットってそんなに面白い男やったんか!!

移動手段として犬ぞりを使い、食料が無くなったら橇犬を食べながら進んだアムンゼンに対して、犬を大事に思い、移動手段として犬ぞりを選択しなかったスコット。

食料が底をつく状況にありながら、学術標本として採集した重い化石は持ち帰ろうとしたスコット。あと少しで食料のデモ地点に到達できていた。採集した化石を放りだしていたら、もしかしたら助かったかもしれないのに…。

なるほど、動物好きで学問好きな英国紳士という像が浮かんでくる逸話だ。

『樹の中の虫の不思議な生活』(柴田・富樫編著、東海大学出版会)

樹の中の虫の不思議な生活

図書館で借りてから、アマゾンマーケットプレイスにて、カバーなしのボロボロを購入。見返しにはシールを剥がした跡がきっちり残っている。ええい!この際、見てくれはどうでも良い。

農業をする甲虫など今まで知らなかった。しかもこいつ、身近にいそうだ。キクイムシの仲間。恐るべき生き物。

様々な専門の著者を寄せ集めた本なので、多少の凸凹は仕方がない。それを補ってあまりある、画期的なテーマの本だと思う。発行からまる10年。その研究の進展は如何に!?

『湿原の植物誌』(富士田裕子著、東京大学出版会)

湿原の植物誌

東京大学出版会から直接購入。早速、ぱらっと見てみたが、面白そう。富士田氏の研究史としても読める。文章も堅苦しくなく、登場人物も豊富だ。進行中の研究についても紹介されている。例えば、猿払湿原のボーリング調査(33m深の基盤まで到達とのこと!)などについて。これはじっくりと腰を据えて読まねば!
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

なお、ブログ中の拙い写真・絵画イラスト・文章等の著作権は放棄しておりませんのでご留意ください。

宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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