『昆虫の描き方 自然観察の技法Ⅱ』(盛口満著)

引き続きゲッチョ先生の本。

この本の内容は、描き方に止まらず、むしろ昆虫観察、あるいは自然観察の優れた入門書になっている、と思う。

これまでのゲッチョ本と同じく、著者自身の経験に即して語られていて、とても具体性に富んだ内容となっている。しかし、だからといって、内容が主観的かというとそれは真逆で、とても普遍的で深く、考えさせられることが多い。そこがゲッチョ本の魅力だ。

生き物は皆、「れきし」を背負っている一方で、「くらし」を背負っている。だから「いろいろ」な「かたち」があって面白い。その生物の多様性を楽しむ方法として、スケッチを薦める。このことが本書に流れる一貫したテーマとなっている。

また著者は、理科教員として、いかにして学生の興味を引き出すかに苦心されてきたようで、そのノウハウを伝授してくれている。「虫がきらい!」は裏を返すと「とても興味はある」と受け止めることもできる。無関心よりずっといい。とても参考になる。

昆虫の描き方表紙
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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