『天文学者たちの江戸時代』(嘉数次人著) その2

暦(れき)が昔の為政者にとってどれくらい重要なものかは、今の私たちにはイメージするのは難しいかもしれない。農業がベースにあった時代では、種まきや収穫の時期を的確に知らせるのは、為政者の重要な努めであった。また月食や日食を正しく予言することは、権威を保つために役に立っただろう。

さて、本の中の登場人物と代表的なトピックスを覚え書きとして整理しておきたい。

渋川春海 :囲碁方から天文学者へ。800年ぶりの改暦、貞享暦を作成した

徳川吉宗 :八代将軍、西洋天文学のレベルに気づき、それに基づく改暦をめざした、超理系将軍

麻田剛立 :登場人物の中でも最重要人物、恐るべきアマチュア、この時代にあって宇宙空間をイメージできていた人物、高橋&間の師

高橋至時 :西洋天文学を物理数学的に始めて理解した人物、公にはしていないが、暦法としての簡便さ(=計算の合理性)から地動説を納得していたらしいに対して一定の理解を持っていたらしい

間重富 :大阪の豪商、高橋の相棒、実務能力に長け、精密な観測機器を製造するなど江戸時代の実験天文学者といえる

伊能忠敬 :高橋の指導により地球の大きさを測るのが主目的で蝦夷地等に遠征、副産物として列島の正確な地図を作成、伊能の出した数値に高橋は当初は懐疑的であったらしいが、後に西洋天文学の教科書・ラランデ暦書を理解する過程で、伊能が計測した数値が非常に高い精度で一致するのに驚く

渋川景佑 :高橋の長男、世界地図を作成したが、その際に大黒屋光太夫と接点があった、シーボルト事件で伊能地図写しをシーボルトに渡した罪で獄死、高橋&間の有能な後継者だった
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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