『本の愉しみ、書棚の悩み』(アン・ファディマン著、相原訳)

南極探険家のことに触れた箇所が印象に残る。

「極地探検に失敗したイギリス人探検家のなかでも、もっともロマンチックなのは、アムンゼンに敗れたロバート・ファルコン・スコット大佐だろう。わたしは昔から彼にとくべつな好意を抱いている。スコットに関する本を十数冊もっているのは、ひとつには彼も隊員たちも本好きなタイプだったからだ」(本書から引用)

一方、南極点に最初に到達し、その後、飛行船で北極圏を探検したり、航空機による飛行で活躍したノルウェーの英雄=アムンゼンは、著者には、どちらかというと「実務家」として横に置かれている。そうなんか!!スコットってそんなに面白い男やったんか!!

移動手段として犬ぞりを使い、食料が無くなったら橇犬を食べながら進んだアムンゼンに対して、犬を大事に思い、移動手段として犬ぞりを選択しなかったスコット。

食料が底をつく状況にありながら、学術標本として採集した重い化石は持ち帰ろうとしたスコット。あと少しで食料のデモ地点に到達できていた。採集した化石を放りだしていたら、もしかしたら助かったかもしれないのに…。

なるほど、動物好きで学問好きな英国紳士という像が浮かんでくる逸話だ。
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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