最近読んだ本について

『わたしを離さないで』(カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳)

何より翻訳者の土屋氏のファンである、という理由で読み始めたのだが、最後まで著者の意図がよく分からなかった。土屋訳&カズオ・イシグロ著では『日の名残り』がかなり良かっただけに、ちょっと残念。もう一冊、彼の短編集『夜想曲集』の文庫も購入済みだが、少し間を空けることにしよう。

私を離さないで


『最後で最初のアイドル』(草野草々著)

著者の父君が大学時代に大変お世話になった先輩ということで手に取った本。おっと、手に取ったというのは正しい表現ではない。この小説はKindle版でしか入手できないからだ。第4回ハヤカワSFコンテスト《特別賞》受賞作 。内容はかなりぶっとんでいて説明するのは困難だ。アイドルを目指して挫折した少女が自殺、しかし彼女の友人によって復活し、暴走する太陽宇宙のエネルギーによって時空間を超越する主体になっていくのだが、一方で地球上の生命は絶滅してしまう。アイドルがアイドルたり得るのはファンがいるから、ということに気がついた主体は「意識」を有するファンを作り出そうと奮闘する。ほぼ全編、科学(特に天文學および医学)の込み入った話題によって肉付けされており、そちら方面にアレルギーのある方は数頁を読み進めるのも難しいかも。しかし、KIndle版のベストセラーNo.1!今後に注目!

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”Nature's Engraver A Life of Thomas Bewick” by Jenny Uglow

タイトルが格好良い! 小口木版画の創始者、18〜19世紀に活躍した鳥類画家、Tomas Bewickの伝記。Abebooksから図書館廃棄本を購入。未だ半分といったところ。1700年代〜1800年代のイギリスの風物や事件、関係する人物なども丹念に描かれていて、それはそれで興味深いのだけれど、なかなか前に進まない(汗)。いったいどのような経緯で小口木版画を始めることになったのか、どうすればあのような素晴らしい鳥類の表現ができるのか、そのヒントを知りたくて読み始めた本。しかし、読みづらい英語に難儀しております。後半部分に期待!

Natures Engraver
プロフィール

桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

なお、ブログ中の拙い写真・絵画イラスト・文章等の著作権は放棄しておりませんのでご留意ください。

宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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