『韋編三絶(いへんさんぜつ』(荒俣宏)

大学出版(No.105 2016.2 冬)の荒俣宏氏のエッセーが面白かった。

「…私は本は本でも印刷本が好きなんです。手書きの本が大好きなんです。その類いの本は集めるのもつくるのも、経済的な問題を考えると、立ち入り禁止区域。そこに投資をするというのは、ゆるやかな自殺をしているようなものです。」

「…私は「韋編三絶」という言葉が大好きです。韋編三絶とは「書物を綴じている紐がくり返し切れるほど、その書物を精読すること、勉強に身を入れること」などと説明されます。私の友人のさかなクンの『日本産魚類検索』(東海大出版部)は、毎日開いているためボロボロなんです。この本が好きで好きでたまらないのだそうで、まさに韋編三絶の愛読書でしょう。」

「ウンベルト・エーコとジャン=クロード・カリエールは『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』において、紙の本は絶滅しないといっています。なぜかというと、紙は本の魔術性をずっと保持しているからだと。われわれが本に引き寄せられるのは、それが魔術であるからだと。別の言葉でいえば、モノだからなんです。紙の本は家財道具としては優秀とは言えませんが、情報庫の形としては究極です。」

私も、手書きの本が好きで、韋編三絶の読書がしたいし、紙の本が持つ魔術性を信じています。
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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