盛口襄氏の言葉

盛口満氏の日記(2009.1.7)からの引用になります。
とても大切な内容を含んでいると思うので、転載をお許しください。

「父はガンである。ガンになって色々わかったことがあると言う。診察を受けるとき、最近の医者はパソコンとニラメッコして話すが、あれがどうもナァ…と父は言う。患者と向き合ってこそ医者じゃないか?と。」

「患者をさぐりながら治していかないとダメじゃないかな。教師も一緒。教師は自分の正しいと思うことを教えちゃう。それはダメ。生徒と対面して、互いにわからないとこまで見つけていかないとダメじゃないかな」

「それには教師は生徒たちのワク(パラダイム)に気づく必要があると言う。『例えばね、土の授業をやるでしょ。高校、それも進学校だよ。それでも土ってどんなもの?と聞くと、”キタナイ”っていう返事。ナゼって聞くと、”ご飯を食べる前に手を洗いなさいって”っていうわけ。じゃあ、”土は何で出来ている”って聞くと、”バイキン”って言うの。笑っちゃうでしょう。でもこれが生徒のパラダイム』」

「その生徒のパラダイムに気づく中で、教師自身も自分のパラダイムに縛られていくことに気づくこともある。教師も生徒も互いに自分のパラダイムに気づき、そのパラダイムをうち破ることが教育だ…と父は言った。『それが明日を作る力だよ。そんな発見をしていくとね、死ぬまでやることがいっぱいある。だから幸せ』」

「『我々はね、ものを知りすぎてるの。そこが生徒に比べるとダメな点。だからうまくいかない。だいたい教師が偉く見えちゃだめ。ミジメに見えないとね』」

「今の科学は体制の側に入るため、エリートになるための道具になってしまっていると父は言う。科学をすることが、その個人のメリット…と強く結び付いている。しかし、科学というのは、そういうものなのか。教師はその原点から問い直すべきというのが父の語った主張だった」


ー 盛口襄氏は2010年10月に亡くなられた。 ー
プロフィール

桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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