『貧乏暇あり』(須賀章雅著、論創社)

札幌にある通販専門の古書店・古書須賀屋の店主の日記。
2005〜2011までのブログを本にしたらしい。

内容は、タイトル通りの質素な生活が赤裸々に語られている。
古書業とは如何に儲からない(儲かっている店もあるらしいが)商売かがよくわかる。

著者は詩人であり、北方ジャーナルや北海道新聞のコラムを担当されてきた文筆家でもある。
また、札幌古書組合80年史の執筆を依頼されるほどの経験と人望の持ち主でもある。
そんな力量を持ってしても、古書業ってのは儲からない商売であるらしい。

私も古書を買ってきた方で、なじみの店と店主が多数登場するのは楽しかった。
弘南堂、南陽堂はもちろんのこと、さっぽろ堂、並木書房、文教堂書店、伊藤書房の店主とも
言葉を交わしたことがあるし、書肆吉成、美術古書亜本屋さんには本を注文したことがある。
また頻繁に登場するのは、薫風書林、さっぽろ萌黄書店、じゃんくまうす、なちぐろ堂さんなど。
それぞれの店主との交流が描かれていて、古書業界の人間模様の一端を見せてもらった思いがする。

日記にはその日の天候や起床就寝時間、食べたものなどが克明に記載されている。
よく出てくるパターンは、”うどん、ナットウ、トースト二枚、牛乳、カフェオレ、紅茶、冷水”。
面白い人だ。牛乳飲んだ後にカフェオレと紅茶を飲んで、とどめに水を飲むらしい。

この人のために何かしてあげたい。そんな風に思える人。
札幌と古書に興味のある方はぜひ、本書の購入をご検討ください!!


貧乏暇あり―札幌古本屋日記貧乏暇あり―札幌古本屋日記
(2012/12)
須賀 章雅

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プロフィール

桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

なお、ブログ中の拙い写真・絵画イラスト・文章等の著作権は放棄しておりませんのでご留意ください。

宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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