古い建物 暗がり 老夫婦

夕方、暗くなってから散歩。

出納亭に灯りがともっていた。まだ現役で使われているらしい。
この建物が本当に現役だった頃のことを考えながら歩いていると、

木立の暗がりの中で、老夫婦が座っているのに気がついた。
目をこらしてみても表情は分からない。ご婦人は少しうつむき加減だった。

木立の暗がりを抜けて振り返ると、老夫婦は寄り添いながら、
ゆっくりと反対方向へと歩いていかれるところだった。

あの老人達の頭の中には、出納亭が現役だった頃の人々の様子や空気が、
記憶となって残っているはずだ。
金色に光っているのか、それともセピア色に褪せているのか…。

家に戻って桃姫を繋いでいると、上空をヤマシギが音を立てながら通過していった。
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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