『いま生きているという冒険』(石川直樹著、理論社)
石川直樹氏の2006年までの足跡がたどれる本。
漢字にはふりがなが振られてあり、若い中高生におすすめしたい本だが、
大人の私も十分に楽しめた。
高校二年の時、インドへの一人旅から石川氏の旅は始まった。
受験に失敗、野田知佑氏に師事し、アラスカのユーコン川をカヌーで下ったのち、
北極から南極までを人力で移動するプロジェクトに日本代表として参加して成し遂げる。
その間も含めて、北米最高峰のデナリ登頂から始まりチョモランマで完結する、
七大陸最高峰登頂の最年少記録達成。その後、
ミクロネシアに伝わる星の航海術(スターナビゲーション)を学ぶために、伝説の航海師マウに弟子入りし、
困難な航海を共にした後に「カーリュウ」というサタワル語の名をさずかる。
そして、前掲の熱気球による太平洋横断の挑戦と失敗。
それでも石川氏は語る。
「現実に何を体験するか、どこに行くかということはさして重要なことではない。
心を揺さぶる何かに向かいあっているか、ということがもっとも大切なことだ。」
「異質なものを避けて五感を閉ざしてしまうと、世界が自分の知っている世界になってしまい、
無限の世界は姿を変えてひどく小さいものになってしまう。
そうならないように、不断の冒険によって最後の最後まで旅を続けようと努力したい。」
ミクロネシアのマウは石川氏個人にとって心の指針だという。
「たとえ広大な海で迷いそうになっても、自分の中にある島を見失いさえしなければ、
きっと風は吹く。だからマウは言うのです。「心のなかに島は見えるか」と。」
漢字にはふりがなが振られてあり、若い中高生におすすめしたい本だが、
大人の私も十分に楽しめた。
高校二年の時、インドへの一人旅から石川氏の旅は始まった。
受験に失敗、野田知佑氏に師事し、アラスカのユーコン川をカヌーで下ったのち、
北極から南極までを人力で移動するプロジェクトに日本代表として参加して成し遂げる。
その間も含めて、北米最高峰のデナリ登頂から始まりチョモランマで完結する、
七大陸最高峰登頂の最年少記録達成。その後、
ミクロネシアに伝わる星の航海術(スターナビゲーション)を学ぶために、伝説の航海師マウに弟子入りし、
困難な航海を共にした後に「カーリュウ」というサタワル語の名をさずかる。
そして、前掲の熱気球による太平洋横断の挑戦と失敗。
それでも石川氏は語る。
「現実に何を体験するか、どこに行くかということはさして重要なことではない。
心を揺さぶる何かに向かいあっているか、ということがもっとも大切なことだ。」
「異質なものを避けて五感を閉ざしてしまうと、世界が自分の知っている世界になってしまい、
無限の世界は姿を変えてひどく小さいものになってしまう。
そうならないように、不断の冒険によって最後の最後まで旅を続けようと努力したい。」
ミクロネシアのマウは石川氏個人にとって心の指針だという。
「たとえ広大な海で迷いそうになっても、自分の中にある島を見失いさえしなければ、
きっと風は吹く。だからマウは言うのです。「心のなかに島は見えるか」と。」
いま生きているという冒険 (よりみちパン!セ) (2006/04) 石川 直樹 商品詳細を見る |