『最後の冒険家』(石川直樹著、集英社)

今から4年前、2008年2月1日、手作りの熱気球で単独太平洋横断に挑んでいた神田道夫氏が

日付変更線を超え、アメリカ領内に入った太平洋のど真ん中で消息を絶った。

今もパイロットと搭乗機は発見されておらず、遭難の真相も明らかになっていない。


その4年前、2004年1月28日、神田氏とともに熱気球太平洋横断に挑んでいた著者・石川直樹氏らは、

宮城県沖1600kmに緊急着水し、およそ半日の漂流後、近くを通りかかった貨物船に奇跡的に救助される。

本書にはこれらの冒険の経緯が、石川氏の経験に基づいて記録されている。


神田氏が消息を絶った2008年の6月、トカラ列島悪石島で巨大なタンクが漂着しているのが発見された。

石川氏が同行した2004年の飛行で使われた手製のゴンドラであった。

沈没もせずに太平洋を半周し、日本人が発見しうる浜に奇跡的に打ち上げられた。

ボロボロになったゴンドラと錆び付いたカメラや機器類の写真が、驚きをさそう。


「世の中の多くの人が、自分の中から湧き上がる何かを抑えて、したたかに、

 そして死んだように生きざるをえないなかで、冒険家は生きるべくして死ぬ道をえらぶ…。」


最後の冒険家最後の冒険家
(2008/11/21)
石川 直樹

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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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