『漸進快楽写真家』(金村修著、同友館)

「写真にはなんの謎もない。それが写真の唯一の謎だ。」

そんな書き出しから始まる、金村氏の写真論。
おっと、「論」じゃないかな。一方的に断定しているし…。

「写真家になる前はミュージシャンになりたくて、15歳で始めて25歳でやめた。
 25歳で写真学校に入学したから、みんなやめた。」
「昼間タブロイド紙を配り、夜学校で教えに行って、海外で個展をやって…」

 異色の写真家である。格好いい。

・考えるなんてすごく遅い。撮影で一番不必要なことは考えることだ。

・フレーミングや構図は分析する時に使う見方で、そんなことは写真と全然関係ない。

・写真家になるのは今さら引き返せないっていう意識だと思う。

・写真を撮るということは一度自分から離れてみることで、自分なんかいなくても世界は廻ってる、
 自分よりも世界の方が面白いということに気付くことだと思う。。

・写真家の責任の取り方は撮り続けることだけ、と教わった。

・アングルは結果だから、被写体を前に最初に考えることじゃないと思う。

・写真家になるのに重要なことは自分の写真を読まれないこと、読解されないこと。

・カメラマンは失敗は許されないけれど、写真家は公然と失敗できるし、一生失敗の連続でもいいと思う。

・行き詰まったらその行き詰まりを見せるのが写真家であって、
 何でも撮れるなんてつまらない可能性を見せることなんかじゃない。

・自分を消さなければいけないし、自分というフィルターにこだわっていると、結局自分を超えられない。

・意味を消すこと。学校時代4年間考えていたのは、どうやって意味を消すかだった。

以上、第一~二章からぐっときたフレーズを引用させていただいた。

IMGP8434_2.jpg
プロフィール

桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

なお、ブログ中の拙い写真・絵画イラスト・文章等の著作権は放棄しておりませんのでご留意ください。

宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる