『僕らは星のかけら』(マーカス・チャウン著、無名舎)


僕らは星のかけら―原子をつくった魔法の炉を探して僕らは星のかけら―原子をつくった魔法の炉を探して
(2000/06)
マーカス チャウン

商品詳細を見る


自分は読んでいないのに、長女に「読め」といって貸していた本。
久しぶりに手元に戻ってきた。彼女はたぶん読んでいないと思う。

この本を読むと、星を見る目が変わる。大げさに言えば、世界が変わる。

この世にある原子(およそ100種類の原子が知られている)がどのように造られたのか。
恒星の進化と超新星爆発、ビックバンが関わっていることが明らかにされていく。

生命にとって不可欠な二十数種類の重い元素は、どこでつくられたのか。
それは星の中で作られ、超新星爆発によって宇宙空間に放出されてきた。
星が元素を生み、元素が構成する生命が、その元素の誕生を考えるという壮大な物語。

「読み始めるととまらない、想像を絶する面白さ。英国で絶賛されたポピュラーサイエンスの傑作!」
と帯の言葉が誘っているが、とんでもない!そんな簡単に理解できる本ではなかった。かなり難しい。
娘が読んでいない、と考える理由はここにある。

分からない箇所は保留しながら読み進めることにする。
綺羅星のような科学者達(↓)が次々と登場し、果敢に謎解きに挑む姿が描かれていて、引き込まれた。

ダニエル・ベルヌーイ
アーネスト・ラザフォード
ヨーゼフ・フォン・フラウンホーファー
グスタフ・キルヒホフ
ジェームズ・クラーク・マックスウェル
アルバート・アインシュタイン
アーサー・スタンリー・エディントン
ニールス・ボーア
ジョージ・ガモフ
ハンス・ベーテ
ウィリー・ファウラー
カール・フリードリヒ・フォン・ヴァイツゼッカー
エドウィン・ハッブル
フレッド・ホイル
ウォルター・バーデ
ほか多数

(学問分野としては、量子力学、核物理学、恒星進化論など)

登場人物の中で一際輝いていたのはフレッド・ホイル!
何故か彼はノーベル賞をもらえなかった。
共同研究者のファウラーが受賞した時、ホイルは選考委員会から無視されたという。
ほとんどの科学者は、これを科学史上最も恥ずべき不当な処置の一つと見なしている、とのこと。
彼が貢献しなかった天文学の分野はなかった、とも言われている。
定常宇宙論を提唱する一方で、生命の起源物質は宇宙起源と考えているなど興味は多岐にわたった。
SF小説作家でもあった。

しばらくフレッド・ホイルの著書を読んでみることにする。
プロフィール

桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

なお、ブログ中の拙い写真・絵画イラスト・文章等の著作権は放棄しておりませんのでご留意ください。

宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる