本の下線

本にやたらと線を引く人がいるが、私はめったに引かない。なぜなら読んだ本を売るから。下線を引いてしまった本は価格を下げざるを得ないので。

それでも容赦なく下線を引く本も、稀にはある。つまり、その本は売るつもりがないということ。死ぬまで側に置いておくつもりの本。

本の下線で思い出すのは大学時代の恩師のこと。学校の本にもかかわらず鉛筆で線を引っ張っておられた。まあ、先生が専門とされていた分野の本を読む人は、教室にはほとんどいなかったのだが、たまには私のような変わり種が現れ、下線に気がつくこともあった。

ただ私は、それらの下線に嫌な感じを持ったことはなかった。むしろそれは、ホワイトアウトした雪山に残された先行者の足跡のごとく、不思議な安堵感すら感じた。

下線_20170302
*『明解 基礎英語』(牧雅夫著)P34から
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

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宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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