最近読んだ本のメモ

『京都 カフェと洋館アパートメントの銀色物語』(川口葉子著)
京都に生活する人のことを知りたくて読んだ本。分かったこと。喫茶という形式の限界と可能性について、少しだけ。人との繋がりが物語を生む、ということ。それが京都という街の魅力を支えているのかも。

『夜行』(森見登美彦著)
やはり京都モノ。塚本桂一さんの本で見知った鞍馬山が舞台で興味を引かれた。本年度の本屋大賞ノミネート本だが、大賞は難しいかも。万人受けする物語ではない、という理由で。三女が2〜3時間で読了したのには驚いたが、よく分かっていなかったのでは…。

『コーヒーが冷めないうちに』(川口俊和著)
やはり本屋大賞ノミネート本。ストーリーに大きな制約=ルールを付けつつ、それを上手に消化して、全体に納得させる物語を紡ぎ出している。話題になっている点で大賞には近いのかも。でも、やや余韻に欠ける。

『大鮃』(藤原新也著)
旧著『ディングルの入り江』が好きな自分としてはたまらない小説。余韻が残る。とてもビジュアルな小説なので、だれか映像にしてくれればなあ、と期待。また、ストーリーの中にドビッシーの曲が挿入されているのだが、これも忘れがたい。

『虫のすみか』(小松貴著、ペレ出版)

虫のすみか

何だろう!この人のやっていることの面白さは!激しく嫉妬する。そしてずるい、とさえ思う。こんな面白いことを黙っていたなんて!(いや、小松さんは黙っていないって(笑))。

小松さんが見てきた驚異の世界を、ひとつひとつ自分の目で確かめてみる。ただそれだけで世界の見え方は大きく変わるだろう。そしてそれは、どんな地位や名誉を獲得することよりも(大袈裟だなあ〜)光り輝いて見えるのだ。

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸著)

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この世界は音楽で満ちあふれている。蜜蜂の羽音は命の営みそのものの音。それを体現する不思議な少年によって覚醒していく才能豊かな若者達。スリリングな展開で一気読み。Youtubeなどでピアノ協奏曲を聴きながら読んでください。

恩田陸さんは『夜のピクニック』依頼のファンだが、まだ読んでいない作品もある。これからの読書の楽しみだ。


『ハチの博物誌』(杉山恵一著、青土社)

「ブドウ棚で観察した蜂の生態は去りがたい感銘を残していた。蜂の姿が消え去り、凩の季節がやって来てからも、まだあの場面の一つひとつを鮮やかに心に復元することができた。驟雨が窓辺を駆け抜けてゆく夜々に、私は目撃した数々の事件を脳裏に反芻していた。」(Ⅱ 凩のなかで ふたたびオオフタオドロバチ 冒頭から引用)

読書と学習の豊穣を感じずにはおられない、すぐれた著書。

ハチの博物誌_2

*円山の喫茶・森彦本店の二階にて /外は生憎、べた雪が降っていた

『日本の昆虫③ フタモンアシナガバチ』(山根爽一著、文一総合出版)

本日読了。ちょっと古い本だが、とても勉強になったし、刺激を受けた。山根氏は故坂上昭一先生のお弟子さん。札幌市のご出身で、弟の正気氏も坂上先生のお弟子さんとのこと。兄弟でハチの研究者。

フタモンアシナガバチ

(続く)
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桃姫の飼い主

Author:桃姫の飼い主
南極大陸を横断したグリーンランドハスキー犬『キンタ』を曾祖父に持つ由緒正しい駄犬『桃姫』とその飼い主が綴る、北の空の観天”呑気”

なお、ブログ中の拙い写真・絵画イラスト・文章等の著作権は放棄しておりませんのでご留意ください。

宣言:「私は原子力を利用しない世界を求めます」

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